今回は、次世代通信規格「5G」について書きたいと思います。
「5G」に注目が集まっています。なぜこんなにも「5G」が注目を浴びているのかわからない方も多いはずです。現在の主流である4Gとの違いは何なのでしょうか?また、どんな事に活用出来るのでしょう。
少し掘り下げて見たいと思います。
何故、「5G」は注目されるのか?
「5G」は文字通り5世代目の通信方式です。
しかし、今までと違って「5G」だけが騒がれているとは思いませんか?
これは「5G」が「4G」と比べて飛躍的に機能が上がったことにより携帯電話での活用に留まらず、色々なものに活用出来ることから注目を集めています。
それでは具体的に「4G」と比較しどう変わったのでしょうか?
「5G」では、「4G」と比べて最高速度が20倍に、実行速度に至っては100倍になります。加えてタイムラグが殆ど発生せず、大量のモノをネット上に同時に繋ぐ事が出来ます。
この機能アップにより携帯電話以外にも活用の幅が広がりました。具体的にはどの様なことに活用出来るのでしょうか?
続いて活用例を挙げたいと思います。
「5G」の活用例
- 遠隔操作 : 建機の遠隔操作、遠隔操作医療、自動運転
- 映像 :3D映像、仮想現実(VR)
「5G」の特徴として前述しましたが、低遅延でデータをやり取りする事が出来ます。また多数同時接続が可能である事で産業インフラへの活用が見込まれています。
建機の遠隔操作や遠隔操作医療はまさに代表例だと言えます。
また、超高速・大容量である事で3D映像やVR、4K映像もスムーズに送る事が出来ます。
AIとIoTの記事でも触れましたが、「5G」は、AI社会、IoT社会の実現に不可欠な技術です。
→過去の記事はこちらから
日本における「5G」の進捗
「5G」は2018年に商用サービスが始まっています。
日本では2019年4月に総務省が5Gの電波をソフトバンク、NTT docomo、KDDI、楽天モバイルに割り当てています。
しかし、各社の計画は2022年以降に本格的にエリア拡大を予定されており、まだ使用に関しては一部のエリアに限られているようです。
端末に関しては、続々と対応機種が発売されそうですので注目していきたいと思います。
世界における「5G」はハイテク覇権争い
世界的に見ると「5G」の主導権を巡って、米国と中国が激しく対立しています。米国にとっては国家安全保障の観点からも中国が主導権をを握る事は許容できないためファーウエイを排除するなど露骨に対立姿勢を示しています。
「4G」まで主導権を握っていた米国としては「5G」でも同様に主導権を握る事で利権を守る考えです。
まだしばらくは貿易戦争と合わせて厳しい駆け引きが続くことになるでしょう。