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日本の「ダイバシティ」を考える

投稿日:2020年2月13日 更新日:

こんにちはvito です。

40代外資系企業で働くサラリーマンです。今回は「留学生在留審査」の記事でもふれましたが日本における「ダイバシティ」について書きたいと思います。

「ダイバシティ」といってもここでは労働人材における「ダイバシティ」に限定した内容です。

「ダイバシティ」は今後の日本の労働力不足の問題を解決する手段として重要であり、今後の日本の在り方に大きな影響を及ぼす課題です。状況を理解するところから始めましょう!

「ダイバシティ」とは?

日本語では「多様性」と訳されます。「多様性」といっても聴き慣れない言葉です。簡単にいうと色々な制限をしないで多様な人材を活かす取り組みの事です。

例) 年齢や性別や学歴・職歴・人種・宗教etc

皆さんも思い当たる事があるのではないでしょうか?日本は学歴社会なので学歴等はわかりやすい例だと思います。

その様な制限をしないで人材を採用する動きが世界的にはスタンダードとなっています。それでは日本の状況はどうなっているでしょうか?

日本の「ダイバシティ」は遅れている

日本における「ダイバシティ」の進捗は遅れているといわざるえません。以下に問題を挙げてみます。

  • 外国人の受け入れ
  • 女性登用の問題
  • 高齢者雇用

《外国人の受け入れ》

日本社会での常識は多様性を認めていく上で足枷になる事もあります。日本人特有の空気を読むことは外国人には理解しにくく外国人は疎外感を感じているかもしれません。英語でのコミュニケーションなど外国人視点では日本での就業に対して難しい面もあります。

最近ではコンビニエンスストアなどでも外国人アルバイトがみられるようになり、以前と比べて多くなってきていますが他国と比べると未だ未だといった印象です。

実際、「各国の駐在員が働きたい国ランキング」(2019年)で日本は33ヵ国の中で32位となり世界に日本で働くことの魅力を伝える事ができていません。

https://www.msn.com/ja-jp/money/news/「外国人が働きたい国」で日本が33カ国中32位――この国の“真に深刻な問題”とは/ar-AAIczBw

理由はワークライフバランスや賃金など就業環境が良く思われていないようです。GDPの規模から考えると、このランキングは低すぎると言えます。

政府が推進する「働き方改革」と合わせて、外国人へコミットする様な企業も少しずつ出てきてほしいですね。

また、「留学生在留審査」でもふれたように政策的な面でも急いで対応していく必要があります。

日本のIT人材は不足しており、高度な技能を持つ欧米の人材を受け入れやすくすることも必要になります。やはりグローバル視点で就業環境を改善していくことは必須になるでしょう。

《女性登用の問題》

女性登用について、政府は20年に上場企業の女性役員比率10%を目標にしていますが達成されていません。役員比率が変われば女性にとって環境が良くなるとは単純には言えませんが、女性役員がいる事で女性の意見が通りやすくなっていく事が考えられるでしょう。

女性の労働環境の改善が大きな課題である事を証明するようなデータがあります。

恥ずかしい事に世界各国の男女平等の度合いをランキングした2019年の「ジェンダー・ギャップ指数」で日本は121位と先進国では最低水準となっています。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53440060X11C19A2EAF000/

子育てで家庭に入った女性が社会復帰するには企業側も前向きで幾分良くなりました。さらに多様な働き方を推奨する事で女性が活躍できる社会を作らなければなりません。

《高齢者雇用》

高齢者にいたっては、最近は随分と改善されてきていると感じます。

高年齢者雇用安定法により、希望する正社員全員に65歳までの雇用を確保する措置をとることを義務付けられたことが大きいでしょう。

しかし世界的にみてどうでしょうか?

アメリカでは定年制が禁止され個人の意思で仕事を辞める年齢を決めます。定年自体を設定しないこの様な例はある意味自然です。日本の様に定年をこえてしまうと仕事ができる体力があるにもかかわらず仕事につきにくくなるのは勿体無いような気がします。労働力不足の問題を解決する手段として改善されていく事を希望します。

「ダイバーシティ」へのたった一つ意識するべき事

「ダイバーシティ」を実現するにあたり、政策的にも色々とあるでしょう。しかし、根本的なアプローチとして個人の意識を変えていくことが必要となります。

私の場合は、外資系企業に勤めることで強制的にマインドセットすることになりましたが過去の環境を顧みた時に「ダイバーシティ」への変革は日本人にとってはハードルが高いものと感じます。

日本人は島国である事で独自の文化を構築してきました。これは素晴らしい事だと思います。

しかし、グローバル化が進む現在においては少し意識を変えていく必要があります。

わたしの提言としては

アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)をなくす事です。

これは、皆さんの意識の中にある偏見の事です。女性は家にいるべき、高齢者は無理をさせれない、外国人はマイペースなど偏見は多岐にわたります。

この無意識の偏見を意識し無くしていくことが日本人がやるべき事だと思います。皆さんはどうお考えでしょうか?一意見として聞いて頂ければ、有難いです^_^







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